やさしい個人旅行講座



〜 英国の旅 ロンドンのレンタカーご利用について 〜



実は日本での車の免許証を・・・私・・持っとります

免許証
免許証の写真は目つきがすこぶる悪い


しかし!まったくその事実については友人たち、家族、本人すらも・・・
その「免許証」を用いる事柄が起きない限り
(例えば・・免許証の書き換え時期ですね・・・)
日常では忘れていることしばしば・・・

または、度々お客様からの英国旅の方法として
“レンタカー”についてのお問い合わせを頂戴した時に
あれ?私も持っていたよな〜免許証・・てなくらいでした

元々蒸気機関車は英国が発祥
この蒸気機関車を元に蒸気自動車⇒ガソリン自動車
(現代の車は1886年ドイツのカール・ベンツ
お馴染みのドイツ誇るおベンツ社創始者になります)


ドイツのおベンツドイツの街中タクシーもこのタイプ

英国内で良く見かける車も
結構我が国の自動車メーカーさんのものが多く見受けられます
(三菱の大型パジェロが英国名“SHOGUN”と知ったときにはびっくり!)


三菱パジェロ無骨なパジェロが好きです

街中でも“TOYOTA”、“HONDA”、“MAZDA”も良く見かけるLOGO
そして、結構日常比較的お年寄りでも乗車率が高いのが小型車



スバル  ダイハツ こんな感じの小型車


コッツウォルズなど一車線の田舎道を時速50マイル(80km)で
ぶっ飛ばしているおばあちゃんをよく見かけます

元気な英国産のおばあちゃん
ほほほー50m(80km)は普通なのよー

海外では「自動車産業」誇る我が国の同胞が
旅の一つに車を駆って異国の地を走る姿は
永遠の憧れである私

今回ちょっぴりですが・・お問い合わせを日々頂戴している中から
ロンドンのレンタカーご利用事情についてご紹介します

今後の旅に少しでもご参考になれば幸いです






【ロンドンの渋滞緩和税】


すでにテレビでも何回か紹介されている
悪名高き“ロンドン渋滞緩和税”

Congestion Charging
<コンジェスチョン・チャージ>

この税金は2003年2月17日にロンドンのリヴィングストン市長が
ロンドン市内の渋滞緩和と公共交通機関の利用促進のために導入しました

その指定された地区に乗り入れる車は
03年スタートは1日
£5.00でした
そして、その範囲もまだまだ狭いごく1部の地域に限られていましたが、
現在は2005年7月4日から
地域拡大と税金も
£8.00に引き上げられました


これは慢性的なロンドン市内の車の渋滞に於ける政府の苦肉の策とも言える
その名の如きロンドン指定区域に入る車に課せられた税金です

支払い要の日

月曜日〜金曜日 07:00〜18:00まで指定地域を走る車
 
支払い無用の日  土・日曜日 07:00〜18:00まで
又は支払わなくても良い日と予め定められた日(12/25と1/1は終日支払い無用)


支払い方法 1)ロンドン交通サイトからのオンライン支払い
2)『C』のついたショップ(ニューススタンド、コンビニ、ガソリンスタンドなど)
3)指定の電話番号へ指定時間内にかける電話支払い
4)レンタカー会社で予め申し込み時に支払う

下記の地図がロンドン市内で支払いを要する地域の地図です
大まかにその地区は地下鉄のゾーン1にほぼ相当するように思います
(こちらでご紹介しているミセス・ハリガン宅の場所もその地区に当たります)

ロンドン市内の渋滞緩和税がかかる地域
上記地図はオレンジの部分は渋滞緩和税を支払う地区
ロンドン公共交通サイトより

見事に日頃バスから見ていて渋滞している地域がオレンジ色に染まっています
ハロッズ前からバス乗ったら・・本当にまじバスは動きません・・




そして、レンタカーでロンドンの街中を移動する方々は
是非下のマークにご注意ください
(すでに車を借りる際にレンタカー会社へお支払い済みの方は大丈夫!
但し、カントリーサイドから急遽市内この区域に入る方々は要注意です)


このサインがあったら
支払う地区です


支払う地区との
境界線を示しています




支払った車かをチェックカメラが
押さえています


ーロンドン公共交通サイトより抜粋ー

渋滞緩和税がかかる地区に
もうすぐです、という案内



しかし、全ての車について“支払いが生じる”・・か・・?というとそうでもないのです
例えば、
2輪車とか、地球にやさしい電気系自動車とか、バス、タクシーは例外です

支払ったか、どうかのチェックは左下のカメラマークで車を撮影し、
その車が支払いを済ませているか、どうかを調べます

そして、もし支払いをしていなければ
最低でも£40.00〜£100.00までの罰金が科せられます

支払いが済んでいる車は
車のナンバーがデータベースに入り、
20平方キロのゾーン中にあるカメラがナンバープレートの番号を認識して
データベースとチェックされます

もし、事前又は当日進入する前に支払い忘れたら
当日の24時までに最寄の支払い場所にて収めておかないと・・あとで罰金を処せられます
(当日の18:00以降24時までの支払いだと£10.00に跳ね上がるのだそうな・・

ロンドンの公共交通システムの罰金は
(地下鉄の乗り越し乗車罰金も厳しい・・
日本のように温情は一切利きません・・・どうぞ、ご注意くださいませ!




そして、ミセス・ハリガンのようにその地区に移住している方々は
予めその手続きをしておけば
ディスカウントなどの優遇処置が受けられます

バス停から見たミセス・ハリガン宅
閑静な住宅街の中心地Pimlico地区
ミセス・ハリガン宅のテラスハウス 向かいはテームズ河



現在はこのロンドン特有の税金をかけたことによって
当初の目的であった市長の目論見の結果がどうなったか・・というと・・・

先ずはロンドン市内の渋滞はロンドン交通局の発表だと
税金をかける前よりも渋滞が約30%解消され、
車の台数が約15%も減少したとのこと

しかし、もう一つの目的の公共交通機関の活性化については、
市内利用者の大きな足にもなる地下鉄が
年々値上げをしていることとか、
予期せぬ時に故障などで度々止まる(本当によく止まります!
そして、特に週末はメンテナンスと証することでも・・)など
一向に改善された、とは言えないし、
その値上げした膨大な費用の行方が
明確に打ち出されていないとの不満も多く出ているそう・・・
(確かにオイスターパスのように使い勝手の良いシステムも導入されたけれど、
それとこれとは話が別ってことらしい)

そうなるとロンドンも欧州の国並みに
通称“バイク”と呼ばれる自転車が流行るのも時間の問題かもしれません





個人的にはピカデリーあたりを颯爽と走るサイクリストはカッコいい!と思います
日本と違ってちゃんと自転車レーンもあるから歩行者には迷惑かけず
但し、自動車には要注意







私達旅行者がこの国で利用する場合は
ほぼ100%がレンタカー会社さんからの借り入れ車です

旅のどのような場所で何日借りて、
どこで車を返すか・・ということを事前に計画していらっしゃるならば
最低限日本出発時には
お申し込みなどが済んでいらっしゃる、というのがお薦めです

例えば借りる会社さんによっては
最初の申し込み方法の違いも然ることながら
借りる場所、街にその営業所がないと
わざわざ足や日を延ばして返すことにもなりかねません



その場合は当然要らぬ費用が嵩むことになります

下記は日本から事前にお申し込みが可能なレンタカー会社さんの一例です

1) バジェット (Budget)
日本語ページはありませんが、事前に営業所の有無が確認できます
そして、現地でのカード支払いが中心なので円高の今はお得?!
AVISさんにはない街の営業所も多々あります

2) エイヴィス (AVIS) 申し込み方法が多種多様にあり、選択権が多いと思います
日本での説明も丁寧で、英国での主要都市での需要にはお薦めです
また、様々な案内も多彩で保険、車種も解りやすい!

3) ハーツ (Hertz) 会員さんと一般の方とお申し込みなど条件が違いますが、
航空会社、ホテルなどとのマイル加算提携なども充実しています
英国内主要空港での営業所は充実しています

4) ヨーロッパ
カー
(Europcar) MAZDAさんが日本での総代理店なので日本語での問い合わせは
とても丁寧です
営業所、車種についてはお申し込み要項からの検索になりますが、
本場現地では大きな代理店さんです

最初にいらっしゃりたい街のスケジュールを組んでから
各社の営業所があるか、どうかを確認の上
会社さんをご選択してみてはいかがでしょう・・?



家にあったロードスター・・以前母の愛車でした・・
しかし、マニュアルのため私には挫折のもと



車種・保険などはほぼ変わりはないと思います

但し、キャンペーンなどでご利用料金が違うこともありますので、
その場合は何を最優先されるかにより・・・
例えば、
@営業所の有無などの利便性Aご予算を最優先
B車種についてオートマ車の保有台数は日本に比べて少ないので車種優先など・・・
個人旅行においては各個人様それぞれに優先順位が違うもの

是非よくよくご検討くださいませ











個人旅行者には強い味方の英国政府観光庁でも
下記のような「英国・ドライブで旅する楽しみ」という
小冊子を何年も作成・改定版を提供しています

その中にはお薦めプランから道路標識、


道路標識
“DRIVING in BRITAIN”より


ガソリンスタンド(英国では“Petrol Station/ペトロル・ステーション”)の利用の仕方

ペトロル・ステーション  ペトロル・ステーション
“DRIVING in BRITAIN”より

パーキングの利用方法、

パーキングメーター
“DRIVING in BRITAIN”より

日本では余り見かけないラウンドアバウトの進み方、

ラウンドアバウト
“DRIVING in BRITAIN”より


あとは見落としがちな距離表示が日本のように「Km」ではなく、
「Miles/マイル」
1マイル=1.6キロメートル

標識
“DRIVING in BRITAIN”より

上の標識の「7」はあと7マイル(11.2キロメートル)の標識です




下記の小冊子は無料で配布していますので、
是非ご利用になってみてはいかがでしょう


観光庁で配布している小冊子
左は近郊からのプランを7コース、
真ん中は最新版で5コースを紹介しています
右はAVISが提供している英国地図、
こちらは通常の旅でも大活躍!全て無料配布です






様々な旅のスタイルがございます

その一つとして今回は最も苦手とする
車ご利用、特にロンドンへいらっしゃる方々のお問い合わせも
ここ数年多くいただくようになり・・作ってみました

可能であれば、
日本からご到着後ヒースロー空港で車を借り、
ロンドンでの初日1泊のお宿はご紹介しているアン宅ご滞在
(日本から直行便ご利用の場合は
ヒースロー空港午後〜夕刻到着便が殆どなので
初日から緊張のドライブよりは1泊のみ時差解消してから出発!がお薦めです!
こちらのお宅の場所は“渋滞緩和税”の範囲外ですから・・)
こちらから再びカントリーサイドへの旅へ・・

そして、一旦はヒースロー空港で車を返し、
再び今度は地下鉄で彼女の家へ戻り、
数日ロンドンでの観光は地下鉄で・・・というプランはいかがなものか・・・?と・・・

ロンドンの地下鉄車内
以前に比べると新しい車両が増え、明るくなった地下鉄車内


又は、初日頑張ってご到着日に空港で車をピックアップして
初日2時間くらいでいらっしゃれるカントリーサイドへ

コッツウォルズ丘陵の眺め
ヒースロー空港から約2時間くらいのドライブで到達できる
人気のコッツウォルズの丘陵地帯の眺め



そして、再び空港で車を返車して
地下鉄にてロンドンのご滞在先へ向かい、
ロンドンご滞在中は車をご利用せず公共交通手段ご利用に切り替える、というのも
一つの方法ではないかと思います


アンの部屋から見た風景
早朝滞在していたアンの家の部屋から見た風景
車利用者の多いロンドンに住む人々








今回は慣れない車のロンドンでのご注意点をご紹介してみました
まだまだ解らないこと、調べなければならないこともたくさんあります
個人的に感じるままのページです

ご不明な点などございましたら、
どうぞ、お問い合わせをお待ちしております

また、間違った箇所などのご指摘もお待ちしておりますので
その旨は何卒ご容赦くださいませ





このページのご意見やご感想をお待ち申し上げております










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